タラバガニは冬に旬を迎えます。
主にオホーツク海で獲れます。
そのオホーツク海を舞台にしています。
タラバガニを獲り、船上で缶詰に加工する物語です。
過酷な環境で働く労働者の姿が描かれています。
タラバガニの名前の由来は明らかです。
タラの漁場と重なるからです。
「タラバ」とは「鱈場」のことです。
何とわかりやすい命名でしょうか。
タラバガニは「カニ」と名がついていますが、
じつはカニではありません。
姿はカニに似ていますが、ヤドカリの仲間です。
宿を借りないヤドカリです。
カニの足は、ハサミも含めて左右に五対ありますが、
ヤドカリの足は四対しかありません。
ケガニやズワイガニの足に比べると、
タラバガニの足は一対少ないのです。
タラバガニが好きな人にしてみると、
何だか損している気分になります。
また、ケガニやズワイガニに比べると、
カニミソが美味しくありません。
タラバガニが好きな人にしてみると、
何だか損している気分になります。
しかしカニミソが美味しくない点を除けば、
ケガニにも負けない美味しさがあります。
美味しい食べ方がたくさんあります。
タラバガニがケガニに勝る点が一つあるとすれば、
それはケガニよりも体が大きいことです。
ケガニは旨みと甘みが濃いカニですが、
タラバガニよりも小型です。
タラバガニが好きな人にしてみると、
何だか得している気分になります。