チキンやターキーなどの丸焼きを食べるときに見られますが、
胸のところにY字のかたちをした骨があります。
これをウィッシュボーンといいます。
Y字の二手に分かれている部分を二人で引き合います。
骨が折れたときに大きい方を取った人の願いが叶うそうです。
ヨーロッパに古くから伝わる言い伝えです。
そのためウィッシュボーンと呼ばれます。
ちなみにアメリカンフットボールの古典的なオフェンスの陣形に
ウィッシュボーン・フォーメーションというのがあります。
クォーターバックの後ろに並ぶ三人のバックスのポジションが
ウィッシュボーンのかたちに見えるからです。
アメリカの人にとってウィッシュボーンは身近なものなのです。
魚にも願いを叶えてくれる骨があります。
「鯛の鯛」といいます。
鯛のエラの近くにまるで鯛のような姿をした骨があります。
鯛の身から出てくる鯛なので昔から縁起物とされてきました。
じつは鯛に限らずたいていの魚にある骨なのですが、
とくに鯛の骨が最も美しい鯛のかたちをしています。
この骨は胸ビレを動かすときに使われるものです。
左右に一対ずつあります。
これをお守りにする人もいます。
日本人にとって鯛は身近なものなのです。