ペペロンチーノはイタリア語でトウガラシのことです。
ペペロンチーニはその複数形です。
ピーマンやパプリカのことをイタリア語でペペローネといいますが、
そのペペローネにチーノが付いたのがペペロンチーノです。
チーノやイーノのことを指小辞といいます。
小さいことを意味するイタリア語の接尾語です。
例えばパンのことをイタリア語でパーネといいますが、
パニーノというと小さなパンのことを指します。
それが2個以上あるときは複数形のパニーニになります。
指小辞はイタリア語の大きな特徴の一つです。
スパゲッティはもともとスパーゴという単語から作られました。
スパーゴとはひものことを意味します。
スパーゴにエットという指小辞がついてスパゲットになりました。
スパゲッティはスパゲットの複数形です。
もっとも通常は麺を一本だけ料理することはありません。
ですからスパゲットと呼ばれることはないと思います。
面白いことにスパゲッティにさらに指小辞がつくパスタがあります。
スパゲッティーニという麺です。
スパゲッティよりもやや細めのパスタのことを指します。
スパゲッティの麺の太さが約1.9センチメートルであるのに対して
スパゲッティーニの麺の太さは約1.6センチメートルです。
何だかややこしいですね。
麺だけに話がもつれてしまいました。
話題を変えましょう。
彼はトスカーナ地方の出身です。
ガリレイ家の長男として生まれました。
ガリレオはファーストネーム、ガリレイはファミリーネームです。
また、ガリレオは男性名詞単数形、ガリレイは男性名詞複数形です。
トスカーナ地方では苗字を単数形にして長男に命名する風習があったそうです。
もしペペロンチーニ家に長男が誕生したらペペロンチーノと名づけられます。
ペペロンチーノ・ペペロンチーニはとても辛そうな名前ですね。