おいしいことば

四季の料理と食材は美しい名を持っています。おいしい食べもののおいしいことばを探してみましょう。

2022-01-01から1年間の記事一覧

世界を救う昆虫食番外編 タニシ

タニシは昆虫ではありませんが、貴重な食料源です。 フランス料理のエスカルゴにも匹敵する食材です。 多才な芸術家であり美食家であった北大路魯山人は、 タニシが大好物だったそうです。 その北大路魯山人は、肝硬変で亡くなりました。 十分に加熱していな…

世界を救う昆虫食その5 コオロギ

現在、昆虫食は世界的に注目されていますが、 最も活躍が期待されるのがコオロギです。 将来的に畜産業や水産業の生産量が限界に達する中で、 食糧不足を解決する有効な手段と考えられています。 では、食材としてのコオロギの利点は何でしょうか まず栄養素…

世界を救う昆虫食その4 カイコのサナギ

カイコは約五千年前から人間に飼育されてきました。 完全に人間の手で家畜化された唯一の昆虫です。 今では野生に回帰する能力が全く失われてしまいました。 人間の世話がなければ生きていくことができません。 幼虫は桑の葉を食べますが、成虫は何も食べま…

世界を救う昆虫食その3 チーズバエ

ハチの幼虫に形状が似ているのが、ハエの幼虫です。 通称「ウジ」または「ウジ虫」と呼ばれます。 ハエは、病原菌を媒介する不衛生な害虫として忌避されています。 そのせいか、幼虫もまた成虫と同様に嫌われています。 不潔な虫、不快な虫の代表のように思…

世界を救う昆虫食その2 ハチノコ

昆虫は、幼虫と成虫の姿がまったく違う種類が少なくありません。 チョウ類や甲虫類など、完全変態を行う昆虫がそうです。 成虫は、広範囲に飛び回って多くの子孫を残す使命がありますから それに適した体のつくりをしています。 一方幼虫は、ひたすら食べて…

世界を救う昆虫食その1 イナゴ

イナゴの佃煮については以前にも書いたことがありますが、 昔は全国各地で見られた一般的な食べものでした。 イナゴは稲の害虫ですから、稲作農家にとっては天敵ですが、 同時に、タンパク質の貴重な補給源となっていました。 とくに海から離れた内陸部では…

まだまだ続くお正月

お正月は元日からの「三が日」だけではありません。 その後もお正月の行事がいくつか続きます。 1月7日には無病息災を願って「七草粥」を食べる習慣があります。 七草粥とは、その名の通り「春の七草」を使ったお粥です。 私は東北の生まれですが、雪深い東…

伝説の不老長寿の果実とは何か

天智天皇は、飛鳥から近江大津宮に遷都した天皇です。 その近江には不老長寿の果実にまつわる伝説が残っています。 あるとき天智天皇は琵琶湖畔の蒲生野に狩りにでかけました。 するとそこでたいへんな長寿の老夫婦に出会いました。 天智天皇は老夫婦に長寿…