おいしいことば

四季の料理と食材は美しい名を持っています。おいしい食べもののおいしいことばを探してみましょう。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大学芋の大学とは何か

大学芋は、乱切りにした一口大のサツマイモを油で揚げて 蜜をからめて黒ゴマを振った料理です。 料理というより、おやつと言った方が正しいかもしれません。 昔から万人に愛されているおやつです。 ところで、どうして大学芋という名前がついたのでしょうか…

石焼き芋はなぜ石で焼くのか

サツマイモの調理方法はさまざまです。 子どもの頃はよく蒸かし芋を作ってもらいました。 湯気が立つほかほかの蒸かし芋ももちろん美味しいのですが、 最も理想的なサツマイモの調理方法は、何と言っても石焼き芋です。 加熱した砂利石の中に埋めて、じっく…

冬の風物石焼き芋屋さんは冬以外何の仕事をしているのか

大きな専用の釜をリヤカーに積んだ石焼き芋屋さんは冬の風物詩です。 「いしやーきいもー」の美声を聴くと、思わず買い求めたくなります。 近年はこうした石焼き芋屋さんをあまり見かけなくなりましたが、 いつ頃から移動式の販売が始まったのでしょうか。 …

身欠きニシンはなぜ米のとぎ汁で戻すのか

古くから伝わる調理方法には必ず理由があります。 たとえば、竹の子を茹でるときは米糠と鷹の爪を使います。 山菜のアク抜きにはミョウバンを使うと美味しくできます。 ナスの糠漬けに鉄釘を入れておくと色よく仕上がります。 なぜそのように調理するとよい…

ニシンはなぜ漢字で「鯡」と書くのか

ニシンを表す漢字は二種類あります。「鰊」と「鯡」です。 「鰊」という漢字は、東国で獲れる魚を意味します。 東国とは現在の北海道や東北地方を指していました。 それは、まあ納得できる漢字だと思います。 では、「鯡」と書くのはなぜでしょうか 今でこそ…

ニシンはなぜニシンというのか

ニシンは北海道から東北地方にかけて獲れる魚です。 昔は、「カド」「カドイワシ」と呼んでいたようです。 マイワシに似た姿をしていますが、マイワシよりやや大型です。 口元とお腹の部分が角張っているのが特徴です。 それが、「カド」「カドイワシ」の語…

世界を救う昆虫食番外編 タニシ

タニシは昆虫ではありませんが、貴重な食料源です。 フランス料理のエスカルゴにも匹敵する食材です。 多才な芸術家であり美食家であった北大路魯山人は、 タニシが大好物だったそうです。 その北大路魯山人は、肝硬変で亡くなりました。 十分に加熱していな…

世界を救う昆虫食その5 コオロギ

現在、昆虫食は世界的に注目されていますが、 最も活躍が期待されるのがコオロギです。 将来的に畜産業や水産業の生産量が限界に達する中で、 食糧不足を解決する有効な手段と考えられています。 では、食材としてのコオロギの利点は何でしょうか まず栄養素…