おいしいことば

四季の料理と食材は美しい名を持っています。おいしい食べもののおいしいことばを探してみましょう。

なぜ京都の湯豆腐は美味しいのか

湯豆腐は京都の南禅寺で生まれたと伝えられています。

そのせいか、京都には美味しい湯豆腐のお店があります。

 

なぜ京都の湯豆腐は美味しいのでしょうか。

それは京都の豆腐が美味しいからです。

 

では、なぜ京都の豆腐は美味しいのでしょうか。

それは京都の水が美味しいからです。

 

では、なぜ京都の水は美味しいのでしょうか。

それは京都が山に囲まれた盆地だからです。

 

周囲の山に降り注いだ雨が長い年月をかけて地中に浸透します。

それが豊かな湧水となって京都のいたるところに湧き出ます。

 

ですから、京都には美味しい水が豊富です。

 

豆腐は大豆と水だけで作られます。

水が美味しければ豆腐も美味しくなります。

 

また、水が美味しければ料理も美味しくなります。

京都の湯豆腐が美味しいのは、まさに水のおかげです。

 

かつて京都には三名水と呼ばれた井戸がありました。

 

「染井」「左女牛井」「縣井」です。

いずれも由緒ある井戸です。

 

染井は現在でも使われています。

水を汲みに来る人が絶えないそうです。

 

その昔、茶の湯が京都で盛んになりました。

 

京都が日本文化の中心地だったこともありますが、

理油はそればかりではありません。

 

京都の水が茶の湯に適していたことも挙げられます。

水が美味しければお茶も美味しくなります。

 

豆腐もお茶も水が命です。