クランベリーのクランはクレーンのことです。
クレーンは英語で「鶴」を意味します。
花のかたちが鶴のくちばしに似ているので名づけられました。
面白いことに日本語でもツルコケモモと呼ぶそうですが、
ツルコケモモのツルは「蔓」のことです。
クランベリーは白い花が咲き、秋に赤い実がなります。
実の中は空洞になっていて水に浮きます。
収穫するときはその性質を利用します。
クランベリー畑に水を満たして貯水池のようにします。
枝を揺すると実が落ちて水に浮きます。
それを機械で吸い取って集めます。
畑の水は春までそのままにしておくそうです。
クランベリーの木を冷害から守るためです。
クランベリーの実は硬く酸味が強いので生食には向いていません。
お菓子の材料やジュースにすることが多いようです。
甘く煮詰めてクランベリーソースを作ることもあります。
感謝祭の七面鳥料理に添えられます。
七面鳥は脂分が少なく味気ないほどあっさりしています。
甘酸っぱいクランベリーソースが不思議なほどよく合います。
チキンやポークなど他の食材でも応用できそうですが、
なぜか感謝祭の七面鳥料理以外にはあまり使われないようです。
いっそクランベリーの名前をターキーベリーにしてはどうでしょうか。