カレー粉はインドではなくイギリスで作られました。
もとになったのはガラムマサラというインドのミックススパイスです。
ガラムマサラに使われるスパイスの組み合わせは無数にあります。
さらにクミン、カルダモン、ブラックペッパー、コリアンダー、
チリペッパー、ベイリーフなどが入ります。
ではカレー粉とガラムマサラの違いは何でしょうか。
それはターメリックだといわれています。
カレー粉にはターメリックが使われ、ガラムマサラには使われません。
ターメリックが入ると色鮮やかな黄色になります。
見た目をおいしそうにするためカレー粉に使われているそうです。
カレー粉は明治時代にイギリスから日本に伝わりました。
カレーライスという料理もイギリスにならったものです。
バランスよく栄養が取れることから軍隊の食事にも採用されました。
そのことが全国にカレーが普及したきっかけといわれています。
軍隊でカレーの味を覚えた退役兵が帰郷して各地に広めたからです。
固形のカレールーが発売されると家庭でも簡単に作られるようになりました。
今ではすっかり国民食に定着しました。
ちなみにカレーのルーにこだわる人をルーマニアというそうです。
市販のルーを使うだけでなく、自分でスパイスをブレンドします。
カレーの仕上げにガラムマサラを入れると香りがいっそう豊かになります。
ガラムマサラは魔法のスパイスです。