おいしいことば

四季の料理と食材は美しい名を持っています。おいしいことばを探してみましょう。

ドーナツの穴は「存在」なのか「無」なのかという哲学的な問題

 

ドーナツは小麦粉の生地を油で揚げた甘い揚げ菓子です。

球状や棒状もありますが、リング状が一般的です。

 

ドーナツをリング状の成形するのは理由があります。

揚げるときにひっくり返らないようにするためです。

 

水面上の浮き輪がひっくり返らないのと同じ原理です。

そのおかげで両面を均等に揚げることができます。

 

ところで、ドーナツの穴は「存在」なのか「無」なのか

という哲学的な問題があります。

 

ドーナツの生地が存在していない部分を穴と考えると、

穴は「無」と解釈できます。

 

しかし「無」であるとすればドーナツは成り立ちません。

穴があってこそドーナツが作られるからです。

 

そもそも存在していないのに「ドーナツの穴」という

名称を与えるのは道理に合わない話です。

 

目に見えなくても、しっかりと機能を果たしています。

ドーナツを揚げるときに大いに役立っています。

 

ですから、ドーナツの穴は「無」ではなく「存在」です。

そう考えるのが自然ではないでしょうか。

 

もっとも、ドーナツの穴が「存在」なのか「無」なのか、

それはあくまで哲学的な話です。

 

そのことでドーナツの味が少しも変わることはありません。

美味しければどちらでも構わないのです。