おいしいことば

四季の料理と食材は美しい名を持っています。おいしいことばを探してみましょう。

ワインに音楽を聴かせると美味しくなるのはなぜか

 

私たち人間は音楽を聴くと、楽しい気分になったり

心が安らいだり元気になったりします。

 

人間以外の動物たちや植物はどうなのでしょうか。

音楽に影響を受けることがあるのでしょうか。

 

ホニュウ類や鳥類には、音楽に関心を示す種や

楽曲を聞き分ける種もあるそうです。

 

面白いことに、人間と同じように個体差があり、

音楽の好みにも違いがあるといいます。

 

ペットに音楽を聴かせる実験も行われていますが、

犬が反応する一方、猫は無関心だそうです。

 

しかし、ハチュウ類や魚類や無セキツイ動物に対する

研究はあまり進んでいません。

 

ヘビがヘビーメタルを好むのか、カブトムシが

ビートルズを好むのかわかっていません。

 

動物より植物に対する研究が多く行われているので、

植物が音楽に影響を受けることがわかっています。

 

もちろん植物には耳がありませんが、音楽の振動を

感じ取ることはできます。

 

音楽の振動は、植物の細胞に微小な刺激を与えます。

それが、植物の健康的な成長を促します。

 

実験的に農作物に音楽を聴かせて収穫高を上げる試みも

すでに始まっています。

 

ただし、振動ならば何でもよいわけではありません。

騒音や雑音では却って逆効果になってしまいます。

 

やはり、調和のとれた旋律とリズムが不可欠であり、

そういう意味ではクラシック音楽が最適です。

 

どうも植物は、ロックやポップのような音楽よりも

落ち着きのあるクラシック音楽を好むようです。

 

じつは動物や植物だけでなく、微生物も音楽に影響を

受けることがわかっています。

 

たとえば酵母菌に音楽を聴かせると、発酵の働きが

より活性化します。

 

その性質を利用して、発酵中のワインの樽に音楽を

聴かせているワイナリーが各地にあります。

 

ワインの熟成が穏やかに進み、豊かな香りと

深い味わいが生まれると言われています。

 

聴かせる音楽は、クラシックが多いのですが、

とくにモーツァルトが適しているそうです。

 

モーツァルトの音楽は、人の知能や認知機能にも

よい影響をもたらすという説があります。

 

これは「モーツァルト効果」と呼ばれる現象で、

30年ほど前から研究されています。

 

詳しい理由はわかりませんが、モーツァルトの楽曲には、

一定の旋律や一定の音階の繰り返しが多く見られます。

 

それが人の心に安らぎと満足感をもたらすのではないかと

考えられています。

 

もしかしたら、酵母菌も人に匹敵する高度な知性を持ち、

モーツァルトの音楽を鑑賞しているのかもしれません。