コーヒー豆の品質の差はたいへん大きく、
一般には4段階に分類されています。
品質の高い順に、スペシャルティ、プレミアム、
コモティティー、ローグレードです。
近年、世界最高峰のコーヒー豆の一つとされているのが、
花のような豊かな香りと柑橘系の爽やかな味わいが、
ゲイシャの最大の特徴です。
収穫量はごくわずかしかありません。
そのため非常に高価なコーヒー豆です。
ゲイシャという名は、日本の芸者に由来すると
思われるかもしれませんが、そうではありません。
エチオピアにある「ゲシャ村」に自生していたので、
その地名から名づけられました。
ところが、日本人の輸入業者が聞き間違えたことから
いつしかゲイシャと呼ばれるようになったそうです。
日本の芸者とは全く関係がありませんが、
華やかさと艶やかさは似ています。
ゲイシャの名に恥じない高い品質を誇っていますが、
世界各地のコーヒー豆の品評会で高い評価を受け、
オークションでも高額で落札されました。
コーヒー一杯に換算すると、約30,000円にもなります。
過去に例を見ない史上最高の価格です。
ゲイシャとは、一体どのような味なのでしょうか。
ジャスミンやピーチのようなフローラル系の高い香りと、
完熟したモモやネクタリンのような甘い味わいが特徴です。
その甘味が柑橘系の爽やかな酸味と溶け合い、
チョコレートのような濃い後味が残るそうです。
きっと想像を絶する極上の美味しさなのでしょう。
一度でよいからゲイシャを味わってみたいと思いますが、
おそらくその機会は生涯ないだろうと確信しています。
普通のコーヒーショップで、一杯300円のコーヒーを
100杯飲むだけで十分に幸せです。