3月8日は「サバの日」だそうです。
わかりやすい語呂合わせです。
せっかくだからサバを買おうと魚屋さんに足を運びますが、
残念ながら入荷量は少なく、価格はかなり高めです。
青々と輝く新鮮なサバはとても美味しそうなのですが、
お値段を見ると身がすくんで手が出ません。
もちろん魚屋さんが悪いわけではありません。
まして漁師さんが悪いわけでもありません。
昨年来、サバは記録的な不漁が続いているようです。
2022年のサバの漁獲量はわずか約23万5千トンです。
前年度の約36万5千トンから大きく減少しています。
最盛期だった1970年代の1,300万トンの水揚量に比べると
本当に寂しい限りです。
庶民の味方だったサバも今では高嶺の花です。
サバ缶でさえ今はどの店でも品薄だそうです。
ここ数年来、イカもサンマもサケも記録的な不漁です。
サバまでが私たちの食卓から離れてしまいました。
とても悲しい限りです。
どうしてサバは急に獲れなくなってしまったのでしょうか。
乱獲や気候変動などさまざまな理由が考えられますが、
イワシが増えたことも一因だそうです。
日本各地の漁港では近年になくイワシが豊漁です。
漁港の水揚量が多いだけではありません。
浜辺に大量のイワシが打ち上げられたとも報道されています。
どうやら産卵のために南下したイワシが迷い込んだようです。
それだけイワシの個体数が増えているのは謎です。
しかし、イワシが増えるとサバが減少するようです。
近年はサバの漁場にイワシが増えています。
イワシは普段から群れで行動しますが、急に外敵に襲われると、
団子状に集まって敵の目を攪乱します。
そうしたイワシの行動がサバの群れを驚かせるようです。
そのため、通常の海域からサバが追われてしまいます。
イワシが増えるとサバが減ってしまいますが、
この状況は後数年変わらないそうです。
心からサバを愛する私も我慢するしかありません。
サバが漁場に戻ってくれることを心から願います。