トリュフはキノコの一種です。
地表ではなく地中に生えるキノコです。
成熟すると地上に現れることもありますが、
通常は地下数十センチメートルに形成されます。
そのため簡単に探し出すことができません。
昔はブタを使って探してもらいました。
トリュフはオスのブタのフェロモンと似た香りを持っています。
ですからメスのブタに探してもらうわけです。
ところがブタはトリュフを見つけると食べてしまいます。
今ではブタに代わって犬がこの任務に当たっています。
トリュフは世界三大珍味のうちの一つです。
フランスでは黒トリュフ、イタリアでは白トリュフが有名です。
食材の性質としては松茸に近いのではないかと私は思います。
希少で高価であるところや人工栽培ができないところや
栄養価が少なく香りを楽しむところが松茸に似ています。
トリュフにも松茸にも特有の豊かな香りがあります。
トリュフはステーキやフォアグラなどの肉料理に負けていません。
さまざまに料理に使われても個性を失いません。
トリュフ料理に比べると松茸料理の品数は限られますが、
松茸ご飯やお吸い物や土瓶蒸しや茶碗蒸しに向いています。
奥ゆかしさと上品さを活かした料理が松茸料理の特徴です。