お寿司屋さんで供されるショウガの甘酢漬けのことをガリといいます。
握り寿司をおいしくいただくには欠かせない存在です。
お寿司とお寿司の間にガリを食べると口の中がさっぱりして
味覚がリセットされる感じがします。
そのおかげで次に食べるお寿司の味に影響しません。
ガリにはいわゆる口直しのはたらきがあります。
お寿司屋さんでは寿司飯のことをシャリ、醤油のことをムラサキ、
お茶のことをアガリと呼ぶ習慣があります。
ショウガの甘酢漬けをガリと呼ぶのもその習慣の一つですが
なぜガリなのでしょうか。
それはショウガを薄切りにするときにガリガリと音がするからとも
たいていのお寿司屋さんでは専門の業者から仕入れていますが、
中には自分のお店でガリを作るお寿司屋さんもあります。
シャキシャキ感を出すコツはショウガの繊維に沿って切ることです。
そうすることで舌触りが良くなります。
切ったショウガをさっと湯がいて甘酢に漬けます。
一晩冷蔵庫に寝かせるとガリができます。
ピンク色に染まるのは着色料を使っているからではありません。
ショウガに含まれる色素が酢と反応して染まるからです。
私も新ショウガが出回る季節にはよくガリを作ります。
少しだけ梅酢を加えて紅ショウガにします。
色合いもよく稲荷寿司や散らし寿司にも最適です。