西瓜(すいか)は代表的な夏の果物です。
花火と西瓜割りは夏に欠かすことのできない楽しみです。
いつ日本に伝わったのか定かではありませんが
16世紀頃には日本でも栽培されていたようです。
西瓜という漢字表記は中国で使われていたものをそのまま借用しました。
スイカという読み方も当時の中国語の発音に近いそうです。
じつは西瓜は流通上では果物ではなく野菜に分類されます。
農林水産省の基準では西瓜は「果実的野菜」というそうです。
一般的には紛れもない果実のように思われます。
西瓜はアフリカのサバンナが原産地だといわれています。
乾燥した地域で育つ植物は水分を蓄える高い機能があります。
もちろん西瓜もその性質を持っています。
成分の90パーセント以上が水分です。
英語ではウォーターメロンといいます。
メロンと比べると西瓜は無骨な食材です。
同じウリ科の果実でもメロンは八方美人です。
パフェやケーキなど様々なスイーツに使われます。
西瓜もアイスクリームやシャーベットがありますが、
そのまま食べるのが一番西瓜らしい食べ方です。
昔は西瓜に塩を振りかけて食べました。
塩のおかげで西瓜の甘さが際立つからです。
最近は品種改良が進み西瓜の甘味も増してきました。
そのため塩を振りかける必要もなくなりました。
行儀が悪いかもしれませんが、豪快に西瓜にかぶりつくのは夏の風物詩です。
やはり夏は縁側で西瓜、冬や炬燵で蜜柑ですね。