インド料理ではカレーにナンが添えられます。
ナンは西南アジアから中央アジアで広く食べられているパンの一種です。
一般にナンは平たい形をしています。
円形のものもあれば草履形のものもあります。
地域によっては独特のヘラ状の形をしたものもあります。
おそらくその形の方が窯で焼きやすいのでしょう。
ナンはタンドールという窯で焼かれます。
生地をタンドールの内壁に貼りつけるようにして焼きます。
タンドールはどの家庭にも備わっているわけではありません。
一般の家庭では鉄板を使って焼くことが多いようです。
これはチャパティと呼ばれます。
チャパティはナンと違って全粒粉で作ります。
発酵させずに薄く焼き上げるのが特徴です。
ナンは小麦粉にヨーグルトやギーを練り込んで作ります。
ギーは水牛や山羊の乳から作ったバターです。
ナン自体に旨みとコクがあります。
ずいぶん昔のことですが、私はインド料理店で初めてナンというものを見ました。
私は店員さんに尋ねました。
これは何ですか。
店員さんは答えました。
はい、そうです。