素麺も冷麦もうどんも小麦粉を練って作られます。
その違いは何でしょうか。
日本農林規格では麺の太さによって分類しています。
麺の直径が1.3ミリメートル未満は素麺です。
1.3ミリメートル以上1.7ミリメートル未満は冷麦です。
1.7ミリメートル以上はうどんです。
また幅が4.5ミリメートル以上、厚さが2.0ミリメートル未満は
「きしめん」や「ひらめん」といいます。
ただしこれは機械で製造される乾麺の話です。
手延べ麺や生麺はこの限りではありません。
秋田の稲庭うどんのように細いうどんもあります。
また素麺と冷麦の違いは製法の違いによるという説もあります。
小麦粉を水と食塩で練ったものが冷麦であり、
そこに植物油を塗ったものが素麺だという説です。
素麺の植物油が長期保存によって独特の風味を生み出すため、
その風味が好きな人は素麺を、嫌いな人は冷麦を好むそうです。
もっとも植物油を使った冷麦も使わない素麺もあります。
必ずしも正しい説ではないようです。
流すのが素麺、流さないのが冷麦と単純に分ける人もいます。
たしかに流し冷麦はあまり聞かないですね。
消費量でいうと、素麺、うどん、冷麦の順に多いそうです。
太過ぎず細過ぎない冷麦はかえって個性を発揮しにくいのかもしれません。
がんばれ冷麦。