これは砂糖菓子を意味します。
日本に伝わったのは安土桃山時代です。
ポルトガル人宣教師が織田信長に献上したのが最初といわれています。
ポルトガルでは今でも伝統のお菓子として作られているそうです。
もちろん日本でも愛されているお菓子です。
昔は金平糖職人が手作業で作っていました。
一粒を作り上げるのに10日以上もかかるそうです。
金平糖は斜めに傾いた円形の鍋を回転させながら作ります。
ザラメの粒に砂糖の蜜をかけながら鍋で加熱して乾燥させます。
乾いたところにまた砂糖の蜜を振りかけます。
それを繰り返しながら少しずつ大きくしていきます。
なぜ金平糖には角ができるのでしょうか。
寺田寅彦が研究した話は有名ですが、実は未だによくわかっていません。
鍋の表面を転がるとき鉄板に触れているところが熱くなります。
そのためその部分は蜜が付きやすくなります。
蜜の付きやすいところと付きにくいところの差が次第に大きくなって
やがて角ができるのではないかと考えられています。
バランスよく美しい角を作るのはとても大変なことだそうです。
まさに熟練した職人の技といえます。