縁起がよい木は松竹梅だけではありません。
南天(なんてん)も縁起のよい木とされています。
お赤飯や懐石料理の飾りとして添えられることもあります。
南天には「難を転じて福と為す」という意味があります。
樫(かし)と花梨(かりん)は金運をもたらす木とされています。
商売をする人が縁起を担いで庭に植えることもあります。
「人に貸しても人から借りん」という意味があるそうです。
逆に枇杷(びわ)は不幸をもたらす木とされています。
庭に植えると家人が病気になるとか不幸になるとか昔からいわれています。
もちろん迷信ですが。
枇杷の根は深く張るので家の土台が崩れやすくなったり、
枇杷の葉は鬱蒼と茂るので風通しが悪くなったりすることから
不名誉な言い伝えが生まれたのだと考えられます。
南天と花梨の枇杷の共通点は、生薬として用いられることです。
いずれも咳を鎮める効果があり、のど飴に配合されることもあります。
たいへんありがたい木ですね。