金沢の治部煮(じぶに)は鴨と野菜と麩を炊き合わせた郷土料理です。
煮るときに「じぶじぶじぶ」とつぶやいているように聞こえるのでその名がついたと言われています。
雑炊のことを「おじや」という地方があります。
これは古くから使われている女房言葉です。
炊くときに「じやじやじや」とつぶやいているように聞こえるのでそう呼ばれるようになったそうです。
お米もつぶやきます。
お米を研いで水に浸けておくと、米粒が水を吸い始めて「ぷちぷちぷち」と聞こえてきます。
まるで米粒たちが「おいしく炊けるといいね」と話しているようです。
とても幸せなつぶやきです。
お豆もそうです。
煮る前にしばらく水に浸しておきますが、水を吸い始めると聞こえてきます。
お米よりも少し低音で「ぷちんぷちん」とゆっくりつぶやきます。
機会があったら是非聞いてみてください。