ポルチーニはイタリアのキノコです。
イタリア語で「子豚ちゃん」を意味します。
丸みを帯びた姿が子豚を連想させる愛嬌のあるキノコです。
濃厚な香りを活かしてパスタやリゾットに使われます。
日本では生のポルチーニを手に入れることは難しいのですが
乾燥したポルチーニが売られています。
水でもどして香り豊かな料理を楽しむことができます。
私はときどきポルチーニを使って玄米リゾットを作ります。
リゾットというよりはお粥に近いのですが、
ポルチーニのもどし汁で玄米を柔らかく炊きます。
味付けは塩と粉チーズだけです。
それだけで風味豊かなポルチーニリゾットが味わえます。
ポルチーニが手に入らないときは舞茸を使います。
舞茸もポルチーニに負けない香り豊かなキノコです。
舞いたくなるほどおいしいので舞茸と名がつきました。
山で見つけたときに歓喜のあまり舞ってしまうからという説もあります。
それだけおいしいキノコです。
舞茸を使った料理は色が黒ずんでしまうので欠点です。
他の食材との組み合わせがどうしても限られてしまいます。
しかし玄米リゾットならば問題ありません。
玄米の色と見事に調和して食欲を誘います。
仕上げに生醤油を少しだけ加えます。
すると不思議なことに舞茸がポルチーニに変身します。
粉チーズをかけるとまさにポルチーニリゾットです。
イタリアに移住しなくても済むおいしさです。